頭金と住宅ローンのバランス

住宅ローンをゼロから学ぶ

頭金と住宅ローンのバランスは、一般的に3:7が理想とされていますが、このバランスが妥当かどうかは本人の置かれている立場(年収や業種、子供の有無もしくは人数など)によって大きく異なります。

誰もが出来るだけローンの金利を抑えようと考えがちですが、手元のキャッシュが少なくなると様々な不都合が生じるので要注意です。自動車ローンなどの他ローン、子供の学費、老後の生活費、病気や怪我に対する備えの保険掛け金支払いなど、様々な費用を頭に入れてバランスの良いローンを組むことが大切です。急な出費が発生して現金が足りなくなり、消費者金融などから高金利の借入を行うと、逆に金利支払いが増えてしまい、元の木阿弥になりかねません。だからといって頭金を減らしすぎても問題が生じます。最初にどれだけの現金を積むことが出来るのかは、審査の際の重要なチェック項目になります。全く現金を用意できない人物は、信用に値しないと判断され、審査が通らないことがあります。

住宅ローンの金利を減らす方法として、最初に現金を多く積む以外には、繰り上げ返済が有効です。繰り上げ返済とは、途中で元本を多く返済することですが、生活スタイルの変化に応じて柔軟に利用することで余分な金利払いを減らすことが出来ます。たとえば、子供の学費の心配が必要無くなった時などに利用すると効果的です。